光の華の看取り

施設全体が「我が家」で、その中に自分の部屋がある施設全体が「我が家」で、その中に自分の部屋がある

私の母は「末期の肝臓ガン」で光の華に入所いたしました。87歳でした。「光の華」は高善寺が母体のホームであるというご縁もあったのですが、何より母が「夜中が不安だ!」と自ら「光の華」に入ることを希望しました。とは言うものの、決断には家族としては勇気がいりました。「ここに来て母を見捨てるのか!」と。

しかし、入所してみると暖かく賑やかで施設全体が「我が家」で、その中に自分の部屋があるという感じで、ほっとしたのも事実です。ナースさんも施設内に常にいて、24時間夜中も見守ってくださっているのは家族にとって何よりも安心でした。
母は10月末に亡くなりましたが、苦しまず穏やかな最期を迎えることができました。医療の方々、施設の方々には感謝しかありません。

とても安心したし、心強かったとても安心したし、心強かった

私の母親が入居して約2年が経った頃です。施設から「廊下で転んで病院に搬送しました。」と連絡がありました。幸い、大事には至っておりませんでした。後日、母親からそのときの話を聞きました。
「転倒した時、すぐに理学療法士の施設長さんと、看護師さんなど、大勢が駆けつけてくれました。とても安心したし、心強かった。」日頃から、体調の変化があると、すぐに施設から連絡をもらえます。離れていても、いつも母親の近況を知ることができます。私たちは、毎日安心して過ごすことができ、大変感謝しています。

社長の歌を聞きながら静かな息の中でうなづいている社長の歌を聞きながら静かな息の中でうなづいている

先日、私がS様の部屋に入った時のことです。ベッドで寝ているS様の手を握り、社長が三橋美智也の「古城」を歌っておられました。
S様は101歳。社長の歌を聞きながら静かな息の中でうなづいている様な穏やかな表情でした。
残念ながら次の日に他界されましたが、S様と、心に寄り添いつづけられていた社長のお二人の姿は思い出すと今も涙が出ます。